花と緑の小さな図鑑 50 音 I N D E X

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植物、ハーブの害虫対策と病気予防


INDEX


ナメクジを退治する


ナメクジの被害症状を確認する。

葉に光る足跡を 見付けたら要注意。

買った苗にも、潜んでいる可能性がある。
植替え時には、よく確認します。


《ナメクジの対処法》

ナメクジは、箸(ピンセット)を使い熱湯で駆除。
薬品は、不要です。

姿がない場合
ビールを使っておびき寄せて駆除します。
同じアルコール類でも、ワイン、洋酒、焼酎では効果ありません。
ビールを使い溺死させます。

もう少し確実に駆除する場合。
匂いで誘導し、薬品を使って駆除します。
ビールの中に市販の『ナメクジ駆除剤』を混ぜます。

ナメクジは夜行性。
夜に行うと、効果的です。



虫の駆除


《青虫など対処法》洗剤や石鹸を散布する。

青虫、シャクトリ虫などに有効。

水で薄めた食器洗い洗剤(台所洗剤)、石鹸水を噴霧器に入れ散布。

作り方。
ペットボトル500mlに水を注ぐ。
台所用洗剤を2〜3滴を落とす。
ペットボトルの蓋を閉め、よく振って混ぜる。
噴霧器に移し散布する。

アオ虫、シャクトリ虫、ヨトウムシは、ピンセットや箸で駆除が簡単。




害虫防除、病気予防彼れ此れ

生長期の直前に農薬を散布。
野菜などに有効。

植え替え、株分け。

害虫が発生する前に収穫する。

鉢に、ポプリを引っ掛けておく。

コンパニオンプラントの利用。
唐辛子、にんにく、ハーブを一緒に植える。
隣りに植えるなど。

植物の葉に水を吹きかける。
虫が嫌いな匂いを持つハーブの煮出し液など。

薬剤を使用する。
虫、病気、植物に応じた薬剤を使うこと。

害虫対策商品を活用する。
テープ、ネットなど。


アブラムシを退治する

アブラムシのチェックポイント
『新芽』、『若い葉』、『葉の裏側』。

《アブラムシの予防について》

コンパニオンプランツの利用。
防虫ネットを利用する。

天敵であるてんとう虫を放つ。
予め、オルトラン(農薬)を散布しておく。
バラなどには有効。

虫が発生したら、植え替える。
株分けも有効。
新しい土を使うこと。


アブラムシの駆除方法
下記参照。

対処法 その1/虫の発生した枝葉を切り落とす。

対処法 その2/牛乳を散布する。

対処法 その3/反射資材を使う。

対処法 その4/ 洗剤や石鹸を散布する。

対処法 その5/薬品を使う。
などの方法がある。


《アブラムシ対処法 その1》虫がついた枝を切って駆除する。

手早く、安全です。
早期発見には、有効。

アブラムシの付着した枝をバッサリ切ります。
切る時に、アブラムシを下に落とさないこと。


とにかく、『切る切る切る』。
まずは、これで様子を観察します。




《アブラムシ対処法 その2》牛乳を散布して駆除する。

噴霧器に牛乳を入れ、散布。
牛乳の膜で、アブラムシが窒息します。

牛乳は薄めてもいいですし、そのままでも散布可能。

牛乳が早く乾くように、晴れた日に行うのが効果的。
散布後、牛乳成分が気になる場合、水で洗い流します。

大量発生した場合、あまり効果は期待できません。

《アブラムシ対処法 その3》反射光で駆除する。

アブラムシは、キラキラした光を嫌います。
反射光が、アブラムシの飛来を減少させます。

市販される シルバーフィルム、反射資材、反射テープなどを使用。
アルミホイル、不要なCDも代用可能。

反射資材を植物の根元、鉢の周りに置く。
反射資材で土を覆う、鉢に敷く、巻く、張るなど。

例えば、支柱と枝を反射テープで止めるなど。



《アブラムシ対処法 その4》洗剤や石鹸を散布する。

薄めた台所洗剤(食器洗い洗剤)や石鹸を噴霧器に入れ、散布する。


作り方

ペットボトル500mlに水を注ぐ。
台所用洗剤を2〜3滴を落とす。
ペットボトルの蓋を閉め、よく振って混ぜる。
噴霧器に移し散布する。



油石鹸の作り方
ペットボトル500mlに水を注ぐ。
ペットボトルの蓋2杯分の食用油(オリーブオイルも可)を入れる。
台所用洗剤をペットボトルの蓋半分(1/2)入れる。
ペットボトルの蓋を閉め、よく振り混ぜる。
噴霧器に移し散布する。



《アブラムシ対処法 その5》薬剤で駆除。

オルトラン粒剤(住友化学園芸)
土にばらまくだけで、効果が期待できる。
手を汚さず、手軽に使用できる薬剤。


希釈して散布する薬剤もある。
アルバリン顆粒水溶剤(三井東圧)、バシレックス水和剤(フマキラー)、オルトラン水和剤(住友化学園芸)など
使い勝手や好みで選んでください。

説明事項、適用害虫名を確認し購入してください。
スーパーやホームセンターで入手可能。



《アブラムシのチェック方法》

葉に穴が、空いてる。
黒い糞が、落ちている。

葉の裏側を見てみましょう。
見つけにくい時は、株を揺すって振り落とします。

虫の姿が無い場合、『夜盗虫(ヨトウムシ)』の可能性もある。
この時は、は夜まで待ちます。  

日が落ちたら、割り箸と懐中電灯を用意。
懐中電灯で、植物を照らします。
発見できない時は、時間を変えて夜回り。

ヨトウムシは、昼間は隠れています。
夜間に活動するので、夜に捕獲します。



青虫の食害




《洗剤、石鹸を薄めて散布》
台所用洗剤、石鹸、ハンドソープなどを水で薄めて散布します。

洗剤の噴霧は、植物を傷める可能性がある。
濃度の薄い石鹸液から試します。
段階を経て濃度を調整。
徐々に濃度をあげます。




カイガラムシ駆除

カイガラムシの見つけ方



蘭、多肉植物、観葉植物、庭木、果樹などに寄生します。

葉の表面がテカテカ光っている。
ベタベタしている。
枝葉に殻が付着している。
アリが木を上っている。

カイガラムシの駆除、防除が困難な理由。

体がロウ物質(殻)で覆われているので、薬剤を散布しても浸透せず効果がない。
成虫や卵には、薬剤の効果が期待できない。

駆除の方法

幼虫か成虫かを判別します。

成虫の場合

手で潰す。
柔らかい歯ブラシ、濡らしたスポンジ、布で根気よく落とします。
ガムテープで取るのも有効らしい。

幼虫、薬剤散布の場合

カイガラムシと表記してある薬剤を使うこと。

成虫になると駆除しにくいので、幼虫への薬剤散布が有効。
季節によって、適した防除の方法がある。
オルトランで防除できることもある。

有効な薬剤の一例。
マラソン乳剤、スミチオン乳剤、アクテリック乳剤などが有効。

ボルン/スプレー剤
(有効成分マシン油住友化学園芸)
カイガラムシ若令幼虫


線虫とは

線虫綱の袋形動物の総称。
腐れ線虫、松材線虫など植物に寄生するもの、土中に住むものなど種類は多い。
植物を病気にしたり枯らせてしまう厄介者。

ネマトーダ。




コバエ対策と駆除

コバエ対策その1

有機肥料をやめて、化学肥料に変える。
油かす、腐葉土の使用をやめる。
代わりに、ハイポネックスやマグァンプを使う。


コバエ対策その2

土を入れ替える。

ハエの発生している株の周囲の土を取り除きます。
できる限り取り除きます。

減らした土の量を 新しい土で補います。
例えば、赤玉を株周りに均等に覆うなど。




軍配虫(グンバイムシ)対策

グンバイムシの被害症状
葉が白っぽくなった。
葉裏が黒くなった。

グンバイムシの糞による被害です。


《グンバイムシ予防方法》

植物を乾燥させないこと。
葉水も有効。
枝葉を剪定し、風通しをよくする。



《グンバイムシ寄生密度の低い場合》

振り落とす。
他の植物に、付着しないよう注意。

被害部分を切り落とす。
見つけたら、手で駆除。


《グンバイムシ/薬品を使って駆除》

葉裏にもしっかり散布します。
ベニカ水溶剤(住友化学園芸)、オルトラン水和剤(住友化学園芸)、スミソン乳剤(住友化学園芸)など。

説明事項、適用害虫名を確認し購入してください。
ホームセンターで入手可能。

グンバイムシ/サザンウッドの被害


グンバイムシ




ハダニ類の駆除と葉水の効果について


ハダニの被害症状
葉が黄色くなる。
クモの巣を張ったようになる。

赤ダニの被害症状。
くもの巣を張った様になる。
放置すると枯れます。



ハダニの被害

乾燥する夏は、要注意。
ハダニは、葉の両面(表、裏)に発生します。


寄生密度が低い間(早期)に対処します。

ハダニ類駆除対策 その1/葉水を使う。
ハダニ類駆除対策 その2/酢を薄め散布する。
ハダニ類駆除対策 その3/薬品で駆除。
下記参照。




ハダニ類駆除対策 その1/葉水を使う

ハダニは、葉水(はみず)で予防できます。

霧吹きで、葉に水を吹きかけます。
水道水でOK。
葉の表と裏をしっかり洗います。


如雨露(じょうろ)を使い、葉全体を洗ってもかまいません。

葉水の応用
(1)唐辛子水を散布する。
下記参照。

(2)コーヒーを薄め、噴霧する。

(3)ハーブティーを薄め散布。
スプレー容器に入れて、葉水として散布。
または、ジョウロに入れ、葉を洗う。



植物の乾燥を防ぐテクニック。
わらや乾燥させた草で、耕地を覆う。
株元を腐葉土で覆う。
葉水を与える。

ハダニ予防。
鉢物であれば、鉢ごと水に浸します。
完全駆除は困難ですが、多少の予防効果はある。


《ハーブの抽出液のつくり方》
防虫スプレー、葉水に利用可能。

【材料】
水 200〜250ml
乾燥ハーブ 3〜5g

ハーブの使用例。
ラベンダー、ホアハウンド、サザンウッドなど。

【作り方】
水にハーブを入れ、10分ほど置く。
火にかけて、沸騰したら弱火。
蓋をして、10〜15分ほど蒸す。

冷めてから、茶漉しで濾す。
容器に移し、葉水として散布。



《トウガラシで作る》
用意するもの。
片手いっぱい〜ひと握りの唐辛子。
1リットルの水。

水に唐辛子を入れ、少し煮立たせます。
そのまま半日置く。
冷ましてから、唐辛子を取り除きます。
ザル(茶漉し)で、濾します。
抽出液を 噴霧容器に入れます。

とうがらし



ハダニ類駆除対策 その2/酢を薄め散布する。

市販の米酢、木酢、ヨモギ酢を利用。

酢は、殺菌作用や消毒効果が期待できる。
植物を丈夫にする働きもある。
薄めた酢を吹きかけると、害虫防除や病気予防にもなる。

米酢:小さじ2杯に対し、水1カップ強程度で薄めます。
よく混ぜてから、スプレー容器などに入れて、噴霧。

酸っぱい香りがしますが、拭き取る必要ありません。
効果がない場合、徐々に酢の割合を多くします。


木酢、ヨモギ酢を使う場合
商品に記載される、希釈割合を参考にします。

ハーブビネガーの利用

ハーブで希釈酢を作り、散布するのも有効。
ラベンダー(防虫効果)、タイム(殺菌作用)などを用います。


ハダニ類駆除対策 その3/薬品で駆除。

大量に発生した時は、薬品を使って防除。

ハダニは駆除しても、再発生する可能性が高いです。

ダニ駆除に使う薬剤は、同じ物を使うと効果が薄れます。
同じ薬品の使用が、ハダニの薬に対する抵抗力を高める為といわれる。

2〜3種類の専門薬を交代で使う。
その都度、散布する薬の種類を変えるなど。






ハモグリバエ(エカキムシ)

ひまわりについたさなぎ?

葉に虫の移動した跡が残ります。
白い線が跡。

茶色い蛹?(虫)が葉の中にいます。

駆除方法。
虫のいる葉を切り落とす。
手で虫をつぶす。



殺虫剤、薬剤を上手に使うコツ

ばら撒くだけの粒剤、そのまま使える商品が手軽で便利。

被害症状専用の薬剤を購入する。
適用作物、当てはまる害虫、病気(被害症状)をきちんと確認する。

商品説明の散布方法や注意事項を守る。


薬剤を希釈する。

決められた量の水と薬剤をよく混ぜます。
スポイト、計量スプーン、カップなど使用し分量を量ります。

噴霧器に移し替ええます。

使用割合(分量)は商品に記載。
濃度が濃くなると、植物に薬害が生じるので使用濃度を守ります。

薄めた薬剤は保存できないので、使い切ります。
必要な量だけ作るのが基本。
計量時(混合時)には使い捨て出来るペットボトル、紙パック(牛乳パック)などが便利。


余ってしまった薬剤は、土に流して処理。
家の排水口、下水に流さないこと。




注意点

屋外で使用する。
肌の露出を避け、長袖、長ズボン。
必要に応じて帽子、メガネ、マスク、手袋等を着用。

強風時、雨天時の散布は避ける。
強風時の散布は、洗濯物や近隣への飛び散りとなる。
食害のない健康な植物への飛散の原因になる。

散布後、雨が降ると薬剤の効果が薄れます。

散布は、風のない晴れた日を選ぶ。



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